人に伝えるってこと
仕事の話はあんまりしないように心がけてるんですけど、ちょっと最近いろいろネタが溜まってきたので。
いわゆるバリバリの理系の開発者の人の言うことが営業の人とかにまったく理解されないでぽかーんとされるっていう現象を見る機会が結構あって、この辺りはなんでなんだろうなあと最近ちょっと考えるんですけど、まぁ、そういう人たちって大抵は理系分野ではめちゃくちゃ優秀な人たちなわけです。研究者とかも同じだと思うんですけど、めちゃくちゃ優秀な人ほど、普通の人と会話が成り立たないんですね。
自分は学生時代、家庭教師やってたんですけど、家庭教師雇わないといけない子ってのは、大半は中3でgoの過去形知らないとか、5-(-3)とかの計算もわからないような、学校の教師も匙投げてるレベルなんですよ。なので、もう、想像もつかないようなわけわからない答えとか導き出すので、超優秀な人ってのは「こんなバカな子供の面倒見れない」と言って、そういう人を避けて生きたがるんですね。
実際、優秀でリテラシーの高い人だけを相手にする分野で生きたい人はそれでも生きられるでしょうが、ITにしてもサービス業なので、商売相手は通常は無知な一般人なわけです。で、そういう狭い世界だけでしか生きてこなかった人の作ったものは、「バカでもわかる」という概念がまったくないので、わかりにくいし、話を聞いても何がやりたいのかわからない。なんかすごそうなこと言ってるんだけど、で?で終わってしまう。なんか捉えどころのない政治家の話を聞いてるみたいだし、胡散臭い宗教のセミナーを聞いてるみたいでもある。
仕事柄、人にプログラミングとかを教えることが結構多いんですが、1対1で教えるなら相手の力量を見て教えればいいんですけど、何人かの人に伝えなくちゃいけないとき、自分は基本的に相手は「わからない人たち」だと思って教えるようにしてます。もっと言うと、「教えても自分で努力しない人」だと思って教える。最初から相手に「これくらいはできるだろう」とか、「こんな言葉くらい知ってるだろう」とか、「自分でちゃんと勉強するだろう」とか、そういう先入観とか期待は持たずに教える。
広告とかゲームとかメディアの世界、万人が使うシステムの開発なんてのは、そういう想像力を積み重ねてく作業なので、そういう考え方を働かせられないと、いろいろ面倒な人になっちゃうよ、というだけの話です。
逆にそういう世界で成功できる人ってのは、世の中を俯瞰的によく観察できる人で、「祭り」に参加する前にちゃんと考えられる人だな、といろんな人見てて思う。