ちょっとカッコいいタイトルですけど、そのまんまの話です。
株や為替取引で勝ち続けられる人の割合は色々と言われてますけど、まぁ、ひと財産を築くような大勝ができる人は全体の何割にも満たない、というのは、それはそうだと思います。
では、なぜ負けてしまうのか？っていうことを考えてみると、自分の答えはひとつだけで「欲に勝てないから」だと思います。できるだけ早く資産を莫大に増やしたい、という欲によって全力で張り続けていれば、相場観の有無に関係なく、いずれ負けます。
たとえば、今日みたいなユーロドルの急騰がいい例ですが、フラッグ下限を割り込んだこのタイミングから、わずか１日足らずで450pp近い急騰を予測できた人は、自分も含めてほとんどいなかったでしょう。確かに後から振り返れば、戻りの危険の可能性を示唆しているサインがありましたし、過去にも似たようなケースがありましたが、チャートを読むのが仕事の大人たちは売り目線だったはずで、もし全力の売りで挑んでいれば気づいた時には後の祭りです。
欲に勝てないから負ける、というのは人生においても同じで、リスクマネージメントというのは、要するに自分の中の欲を如何に抑えられるか、ってことだと思います。
先日、友人と矢口の不倫について話してたんですが、不倫って最初のうちは絶対バレないように慎重にやるはずなんですよ。間違いなくいきなり旦那のいる自宅で、なんてバカはいません。しかし、それを繰り返して当たり前になっていくうちに「慣れ」という慢心が出てきてしまって、結果的に「バレたら終わる」というリスクを忘れて、自宅に連れ込む、というハイレバ400倍全力級のリスクを背負って事に挑んでしまうわけです。自分の愚かさに気づいた時にはもう後の祭りです。
相場も最初のうちや、相場が静かな時は慎重にやりますよね。相場が大きく動き出した時や、自分の思う方向に事が進み、「慣れ」や「余裕」が出てきて、欲を抑えられずに大きく勝負に出た時に返り討ちに遭う、というのはまさに仕事や恋愛にも共通する人生そのものの縮図な気がします。
