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ドル円、クロス円の比較とこれから年末まで何が伸びる?

ドル円とユーロ円は上抜けた持ち合いのTLから反発した形で上昇し、そのまま高値をキープして今週を終えました。

 

ここのところ目立っていたポンドの強さもFOMC後の爆発以降は弱含みになり、週末にかけて徐々にドル高に傾きつつあるといったところですが、ドル円、ユーロ円、ポンド円の相関関係を週足でそれぞれ表すとこんな感じになります。

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去年からの流れを見ると、ポンド円はドル円、ユーロ円と比較して、先行して上昇していることがわかります。去年の年末に3月の高値を真っ先に越えたのもポンド円でしたね。そして必ず行き過ぎたあとに、ドルストレートの下落によって急激な調整が入り、ドル円との上昇差を縮めていく、という流れがはっきりと顕れています。

 

その流れが顕著なのは今年2月のイタリアショック(エリオット波のカウントでいうと、この辺りは3-4波?)のあたりで、この時もポンド円の上昇に続いてユーロ円も追って伸びた後に、欧州のネガティブ材料によってドルストレートが下落したことから、欧州通貨の伸びが鈍っていきました。

 

ドル円、クロス円は数ヶ月に渡る持ち合いを上抜けた以上、大局での上昇の流れを覆すことはまだないはずなので、これからドル円とクロス円の上昇の差を埋める流れになることはチャートからも、また、長期のファンダメンタル的にも納得がいくんじゃないでしょうか。

 

緩和縮小の延期は所詮、目先の材料に過ぎず、ドルの緩和縮小と円の緩和政策は予定通り継続され、欧州の経済危機も依然としてくすぶっている以上、さらにこれ以上差が開くような値動きになることは考えにくい、というのが率直なところです。

 

ポンドドルの週足。

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ここまで2ヶ月は1300ppをほぼ棒上げ状態という、殺人通貨らしい動きで、すっかり上げトレンドに復帰したような印象を与えがちですが、ポンド/ドルは豪ドル/ドルと同じく、長期で見れば下落トレンドの最中です。

 

謀ったように週足は高値で結ぶラインの上をヒゲで残しましたが、下落トレンドが継続していると見る以上は、ここから下限である1.48近辺を目指して陥落していく、と見なければならないです。

 

最後にユーロドル。

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ユーロ/ドルについてはまだ1.37辺りまでの上昇の可能性も見込まれますが、近いうちにはポンドドルと同様に下落に転じ、下限の1.27近辺を目指すと見られることから、クロス円についてもドルストレートが目先の天井をつけた後は乱高下に突入し、ドル円の強い上昇が始まる、という見方でいます。

 

ドル円が本格的に上昇を始めるタイミングはやはり来月の雇用統計あたりが可能性としては高いでしょうか。それまではポンドドルを売ったりしながら待ってみたいとこです。