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ユーロはしばらく落ちない?参議院選後~年末の為替

今回はにっちもさっちもいかないユーロについてですが、結論から言うと、売りでは向かいたくない状況で、中期の大幅な見直しを迫られている局面にある気がします。

 

狂い始めたユーロドル

まず、ユーロドルの週足から。

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ユーロドルは1.35を目指して上昇という目線自体に変更はありませんが、もしも、来週以降も急激な上昇が見られずに、なだらかな上昇を継続させた場合、おそらく今年後半のユーロの急激な下落、というシナリオは崩れる可能性があります。

 

まず、ユーロドルについては、今年2月に1.37をつけた後に、反発を繰り返しながら1.27台の抵抗に3度跳ね返されています。安値を割ってから反発を繰り返していることからブロードニングフォーメーション(図のように高値と安値が拡がっていく)という形状ですが、これは基本的には弱気相場の暴落前の乱高下に見られる形です。特に、市場心理として下がることが共通認識になっているような相場ほど、最後の暴落前までこのレンジの中で荒れやすい動きを繰り返すことになります。

 

問題はこの上限にいつ達するか、ということですが、ここから時間をかけて上昇することになった場合、去年の7月からの上昇から考えると、保ち合いレンジを経て、先週の1.275からが2段目のスタート、という見方もできます。その場合、1段目の上昇の幅である1126ppとほぼ同様の値がこの後の上昇にも見込まれ、この考えでは最終的な目処は1.389付近ということになります。

 

月足レベルで見ると2008年7月の高値からの下降ラインが今年の12月中旬辺りに1.389あたりまでに位置しています。

もともと、ユーロドルの暴落のきっかけはこのラインに触れることを前提として考えていたので、この間、乱高下を繰り返しながら年末までにこの位置をつける、ということになれば、ユーロについては今年は上下に荒れながらも上昇をキープし、今年年末か、来年初頭あたりからパリティ割れに向かい下落を始める、ということです。こんな未来予想図を描いてみましたが、今年の後半はかなり難易度の高い相場になることは間違いないと思うので、しばらくは無理な取引をせずに静観していきたいところです。

 

ユーロ円、ドル円について

そうなった場合、ドル円とユーロ円はどうなるのか、ということですが、

年末あたりまでは急激なドル高が見られず、来年以降にドル高に急反転するということを前提とすると、ドル円は年末まで急激な伸びを見せない93-103の間でのレンジを続ける可能性が高く、ユーロ円は140円付近に向かって上下しながら向かう、ということになります。

 

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ドル円はこのレンジに入ってしまうと、上限が102ミドルから後半、下限が95あたりになりそうですが、レンジの底や天井についての予想は細かい足を見ながら判断せざるを得ないので、これから年末までにはこのレンジの下半分では余裕を持って買っておく、くらいのスタンスで望みたいです。

 

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ユーロ円については現在は調整波ではなく、5波のダイアゴナルトライアングルが継続中、ということになり、週足レベルでの次の目処はライン上限となりますが、その後の120割れに向かう調整についてはやはりユーロドルが牽引する、と考えるのが妥当な気がします。

 

ちなみに、来週の直近の値動きの予想についてですが、ユーロ円については、もし月曜に1円程度噴くようであれば、133前後で一度押すことになりそうですが、この考えを前提とすると、ユーロドルの上昇により、大幅な下落はしばらく見込めず、もし来週以降133.8を越ていくようであれば中期では136-7円台まで見越しておきたいところです。

 

ドル円については週足は切り下がり、ドルストレートが崩れないところから、上値余地は微妙なところですが、もし101.5を越えるようであれば、102ミドル辺りまでの反発も視野に入れたいところではあります。

 

年末まではユーロ安ドル高、という予想から見事に一気に覆されていますが、この辺りの方向の修正は都度見ていきたいところです。