先週はFOMCからドル高に振れましたが、結局アメリカの緩和縮小開始時期は示されず、依然としてドル円は持ち合いのレンジ内にとどまった動きのままでした。
まあ、どうせいつか上抜けるだろう、と楽観的に構えて気長に待つのもいいんですが、ここで持ち合い上抜けを前提として、上抜けのタイミングを3つほど考えてみました。
ちなみに、今は円安の材料でなく、ドル高が起きるかどうかを焦点としているため、ドル高きっかけでの上抜けで考えています。
1. 来週、何らかのサプライズが飛び出して上抜けるパターン
まず、来週中盤以降に何かドル買いの好材料が出て伸びるパターンです。
個人的には99前半の重さから崩れたことや波の形、来週の指標などから考えると、ほとんど押さずにこのまま上抜けるのは厳しいんじゃないかと見ています。
2. 来月の雇用統計で反発するパターン
一見、あり得そうな、来月6日の雇用統計での好感から期待が高まって反発するパターン。雇用統計はちょうど10営業日後なので、持ち合いの下限まで下げるとすると、ちょうど20日の安値あたりまで落ちることになるので、無理はない感じがします。
3. 来月17-18日のFOMCまで引っ張るパターン
最後は結局来月のFOMCからのバーナンキ会見まで抜けないでジリ下げするパターン。個人的にはこの可能性に一番現実味を感じてますw
理由としては、
(1)ここ最近の相場では、持ち合いを上抜けるドル買いのインパクトを与える材料はアメリカの緩和縮小開始が明確になる他に考えにくい点
(2)ドル円に至っては持ち合いの余地は十分に残っている点
(3)来月半ばまで引っ張ると、黒田砲前と同様におそらく下降の形はウェッジを形成する可能性が高いだろうことから、上抜けに強力な形になる点
懸念点としては、ポンド円とユーロ円はすでに持ち合いを上抜けているということで、ドル円がここまで引っ張った場合、この位置でそんなにもたつくのか、というのもありますが、年初来高値が迫っていて抵抗も厚いことから、なくはないかな、という感じです。
欧州のドルストレートはポンドドルは一度崩れましたが、ユーロドルは崩れたとまでは言えない形なので、すぐに急激なドル買いが起きるかどうかはドルストレートのチャートからは判断するのが難しそうですね。
そんなわけで、しばらく退屈な動きになることも覚悟しながら見守っていきたいです。